2012/02/07 21:55閉じる
金剛型戦艦の大改装太平洋戦争で最も奮闘した戦艦が金剛型戦艦であるのは周知の事実
ですがどうしても旧式である点が否めない
こういう風に改装してたら、もっと活躍できた、長門型にも匹敵する戦力になり得たのではという意見をください
予算やかかる時間、当時の日本海軍の用兵方針、軍縮条約などは度外視していただいて構いません
ようはあなたが1930年頃に造船中将になり、技術の許す限り金剛の強化を命ぜられたと考えていただいてもかまいまいません
あと下記の私の案についても意見をいただきたいです
私としては次のような案があります
①艦首の球状艦首化実例内ですが映画ローレライの仏潜水艦シュルクフ→伊507みたいな感じです②機関を島風に搭載していた高温高圧缶に換装さすがに信頼性が低くて話にならないなら陽炎型でも良しとして③高速戦艦の看板を掲げられる重量の範囲内で装甲の強化可能ならば36、、、はさすがにきついので34ノットは出したいです
速力はアイオワを振り切るのが目標なので
②主砲の3連装化、同口径でムリなら34cm砲程度までは口径ダウンを許容米国ではほぼ同じような大きさの砲塔でペンシルバニア型以降35.6cm砲の三連装化に成功しています、あれと同じような物を新規開発
重巡を潰すのに十分な威力であればいいです
旧式含め他国の戦艦を、超旧式の金剛型のみで沈めるのは元々、難しい話なのでシャルンホルストみたいに戦艦からは逃げる(夜なら三式弾の類を撃ち込んで眼を潰し、水雷戦に持ち込む)、重巡は沈める
③副砲撤去、中甲板に61cm4連装魚雷発射管を片舷4基、出来れば3基以上設置金剛型戦艦の防御力はたかがしれている、ならいっそ強力な魚雷を装備すれば夜間の切り込み部隊を率いるのにも最適ではないでしょうか?④最上甲板に長10サンチ連装高角砲を出来れば6ないし8基、ムリでも4基は装備⑥艦橋を大和型戦艦と同じ物に比叡のように司令塔や測距儀の配置を同じにするのではなく、あの塔型艦橋を必要なところは減らして重量軽減し採用正直、機動部隊の援護をして、漸減作戦で夜間、第二艦隊を率い、、さらに第三次ソロモン海戦で霧島がサウスダコタを沈められるようにするにはどうすればいいかなという感じで私は考えてしまいました
皆さんはどのように考えますか?
結論から言うと、長門型を「2から3ノット」高速化すれば、米国新型戦艦(Nカロライナ型・Sダコタ型)と「全て同等」となります。これは、日本海軍がその気になれば可能だったでしょう。ただ、サマール島沖海戦で、「米新型戦艦と事実上同速の大和が全速で2時間くらい走り回った。長門は普通について行った」史実があるので、長門の速力を3ノット上げるのに苦心惨憺する必要は結果として無かったようです。長門型を30ノット化するのはかなり難しいでしょう。当時の日本に、そこまでの機関技術があったかどうか?その「かなりの難しさ」は、金剛型の防御を対16インチ砲レベルに引きあげるのと同等です。金剛型の防御力を16インチ対応に上げても、米新型戦艦より遥かに小さい攻撃力「14インチ8門」はそのままです。『三連装化についてもご意見、お待ちしています』第二次大戦の時期に存在した戦艦について詳細に論じた下記のサイトを読んでみて下さい。書籍でもここまで深い論考をしている例は知りません。http://www.warbirds.jp/truth/dotukiai.htmlhttp://www.warbirds.jp/truth/torpedo4.html戦艦にとって究極的に重要なのは攻撃力>防御力>速力だと言うことが分ります。そして、主砲の威力については「口径大きいのは七難隠す」であることが示されています。そうなると「金剛型の14インチ連装砲塔の3連装化、同口径でムリなら34cm砲程度までは口径ダウンを許容」が「論外」と容易にご理解頂けるはずです。14インチ8門は、日本と戦う可能性のあるアメリカ・イギリスの全ての戦艦と比べて「一番低いレベル」です。アメリカに、12インチ12門のワイオミング級2隻がいますが、このアメリカの最旧式艦はより脅威が低い大西洋で運用されるでしょうし、12インチ12門は、14インチ8門と概ね同戦力です。史実で、戦艦や巡洋艦を改装する際に「三連装の小口径砲から、連装の大口径砲に換装した」(最上型、利根型)とか「砲塔数を減らし、既存の砲の内側を削って大口径化・高速化した」(イタリアの第一次対戦型ド級戦艦の改装)と言った事例はありますが、質問者さんの言うような「攻撃力を増す目的で、口径を小さくして、砲を増やした」事例はありません。ここまで説明したように、それは全く不合理であるからです。金剛型をどう改造しても、アメリカのノースカロライナ/サウスダコタ級と撃ち合える艦には出来なかったと考えます。火力を14インチ8門以上にするのは無理ですし、防御を16インチ砲対応にするのも無理です。15インチ砲8門を装備したイギリスの「フッド」は、金剛型よりずっと後の艦で、ユトランド沖海戦で巡洋戦艦の脆弱性が判明した後に設計を大きく見直して完成した、金剛型より攻撃力・防御力共に大きく優る「高速戦艦」ですが、防御に改善不能な欠陥があると指摘されておりました。就役した1920年から、戦没する1941年まで「改装」を一度もしていません(イギリスの戦艦は改装をしない例が多いですが)金剛型を必死に改装するより、大和型を16インチ砲戦艦に縮小したような「日本版サウスダコタ」を新造する方が簡単で有効ですが、後述するように、国力と工業力がアメリカに劣る日本はそのような新型戦艦を建造しませんでした。史実で、金剛型は「戦艦の火力と、巡洋艦の速力・航続力を持ったフネ」として活躍し、夜戦でノースカロライナのレーダー射撃の不意打ちを受けたとは言え、「アメリカの新型戦艦との撃ち合いは出来ない」ことを示した訳です。これは、日本海軍が最初から承知していたことで、「止むを得ないこと」です。日本は、お金と工業力の制限で、米英のように新型戦艦・空母の数を増やせません。だから、正規空母は量産し(開戦時に赤城・加賀・蒼龍型2・翔鶴型2、隼鷹・飛鷹、大鳳、改飛龍型7)、戦艦については、起工した大和型4隻(2隻完成、1隻は信濃、1隻は建造中止)と、長門型2隻で凌ぐ予定だったのです。長門型2隻はノースカロライナ/サウスダコタ級と対等に戦え、大和型は一対一ならアメリカのノースカロライナ級・サウスダコタ級を圧倒できますから、それで良いのです。大和型2隻が、ノースカロライナ/サウスダコタ級3隻6:4くらいで優勢、くらいの勘定なので、大和型4隻+長門型2隻で、米国新型戦艦9隻と対等程度の計算になります。史実では、アメリカの新型戦艦は、ノースカロライナ級2隻、サウスダコタ級4隻、アイオワ級6隻(2隻は未完成)で、計画12隻、実績10隻でした。日本海軍の軍縮条約切れ前の予想と大きく変ってはいません。